株式会社KIZUKI

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2023.4.25

お庭か駐車場か

オーナー様から、所有している未活用の戸建を貸家にしたいので借り手を募集してほしいとのご依頼をいただきました。

場所は市内の住宅団地。35~40年程前に出来た団地でしょうか。

建物は大変立派です。部屋数もありファミリー層に最適です。

ただし、一点だけどうしても改善しないといけない部分がありました。

それは、、、駐車場が車一台分。

これは決して珍しいことではなくて当時はどのご家庭も一家に一台の時代。今は大人一人一台の時代で、当時とはライフスタイルが大きく変化しております。車が主な移動手段である郊外ならなおさらです。

さて、困りました。
私は失礼ながらオーナー様にこう申し上げました。

『一戸建ての貸家は、広さを求めるファミリー層が対象となります。当然家族も多いし、特に今は共働きの時代です。募集をしても駐車場のスペースがネックになると思います。月極駐車場を借りていただくという考えもありますが、家から少し離れると難色を示されると思います』

するとオーナー様


「よしっ、じゃあ前野さん、おたくで駐車場を広げる工事をやってもらえるかな?」

その場で即断即決されました。

この話には続きがあります。


オーナー様「今の1台分から2台分にすれば大丈夫かな?それなら庭も少し残せるし」

お庭の部分を削って駐車スペースを確保するのですが、オーナー様がお庭の庭木をこれまで大事に面倒をみてこられ愛着をお持ちというのを私は知っていました。私も庭木が好きなのでオーナー様のお気持ちはよくわかります。

それでも私は

『お庭よりも駐車スペースを優先し、3台分確保すべきです』と申し上げました。

今後自らが住む予定がなく、貸家や今後売却等の選択肢も視野に入れるならば、対象となるユーザー様のライフスタイルに合わすべきです。その中でも駐車スペースの大きさは求められているニーズだと感じています。2台であれば家族分だけとなりますが、3台あれば親族、友人が来た時にとめてもらえる。子供が大きくなれば当然車を持つでしょう。普段は大きなスペースを2台分として使えばストレスなく駐車できます(ギリギリのスペースに駐車するのは日々のストレスです)。駐車場スペースをお庭として使う方が案外勝手が良かったりしますしね。この様な提案理由をご説明しました。

ここでもオーナー様即断即決。


『わかった、その提案の通りでお願いする』


とおっしゃって下さいました。(こういう即断即決できる男になりたい、カッコよすぎます)

というわけで只今、鋭意工事中でございます。近隣の皆様、しばらくご迷惑をおかけしますが細心の注意を払って工事を行ってまいりますのでよろしくお願いいたします。


ところで、オーナー様が大切にされてきた庭木の行方は??

安心してください。

愛着のある木をお聞きし、敷地内で移植先を決めて残すことにしております。愛着ある木をなくすなんてそんな寂しいことはありませんからね。オーナー様にもご満足いただけた提案になったと思います。

桑名市内、一戸建て貸家、ご興味ある方はお問い合わせください。