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2026.5.10
私は経営者失格です。。。
私には会社を大きくしていこうという野心がまるでない。自己顕示欲のかけらもない。
“ビジネスはスケールしていくもの”とする本流経営者とはどうも一線を画しているようだ。
本流経営者とは、優秀な社員を迎え入れ、資金をガンガン引っ張ってきて、死に物狂いでサービスを作り出し、市場シェアの拡大を追求し、競争に勝ち、自分たちで業界を変えてやるんだ!と野心に満ち溢れた経営者のことだと勝手に解釈している。
それこそが王道。
ところが、私はどうだ。
本流から見れば、私の野心の無さはきっとこう映るだろう。
・リスクをとれないチキン野郎だ。
・ロマンを感じない。
・早い話が、小者だ。
はい、そう見えて当然だと思います。
だが、ひとつだけ言っておきたい。
私は、経営は『大きさより強さ』だと思っている。
大きさは求めないが“強さ”に対してはストイックに追求します。
大きいと、一見強くは見えるが、実際はそうとも限らない。案外体力がなくて青色吐息の企業も多い。(知ってましたか?日本の中小企業の実に7割が赤字企業だってこと)
逆に、小さくてもめちゃくちゃ強い会社は存在する。
ちょっと例えてみましょう。
仮に、売上30億(従業員50名)、経常利益3千万、経常利益率1%の会社をAとします。(ちょい黒決算ってやつですね)
対して売上3億(社長ひとり)、経常利益3千万(社長の役員報酬ガッツリとった上で)、経常利益率10%の会社をBとします。
大きさ比較ならAに軍配が上がる。強さ比較ならどうだろう。30億ものお金を動かせる器という意味では、Aに強さを感じますが、薄利な状態であるがゆえに何らかのトラブルで1%を超える利益を失った場合、たちまち赤転です。強さどころか脆さを感じてしまう。
対するBは、Aと比較して、売上10分の1でも同額の利益、つまり利益率10倍という対照的な数字。属人性の塊のような会社ですが、それでもこれだけのハイパフォーマンス。おそらく超効率的な仕組みで回しているのでしょう。
こう見ますと、Bには揺るぎない力強さを感じます。
だから私はBを推したい。
“大きさ”と“強さ”は似て非なるものであることは理解いただけたと思います。
売上をガンガン伸ばして業界で影響力をもつことにロマンを感じる経営者もいれば、私のように『大きさより強さ』を追求し、利益重視のコンパクト思考の経営者もいる。
だから、どちらが正解ってことではなくて、経営者が良いと思った方が正解なんです。
ナフサショックにより建築・不動産業界は今まさに冬の時代。
もしかすると長引くかもしれません。
となれば、体力勝負。
何時の時代も、難局を乗り越えるために必要なのは大きさではない。
間違いなく『強さ』です。
こと私たちの業界においては“大きくする”に囚われると、無理に数字をつくりにいくことになる。するとどうなる?
普段なら絶対に仕入れないものでも、数字の為に無理に仕入れたりする➡商品力が低下➡販売が鈍化する➡売れないから値引きする➡利益低下を招く➡キャッシュフロー悪化➡与信低下➡融資がつかない➡仕入れが止まる。
はい、見事に負のスパイラルの完成です。
“大きくしなくていい”と割り切れば、やりたいことに全集中できる。
強く・逞しく・ワクワク・楽しく、心地よさを感じながら仕事ができればそれが一番いい。
量を追っかけるより、ワクワクを追っかける。楽しくできた仕事は、必ず良い仕事。だから喜ばれて利益に繋がる。そういったループの中にいたいのだ。
規模や成長率を競うなど、私にとっては意味のないことなのです。
そんなこと言ってる私はやっぱり経営者失格でしょうか。