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2025.7.10

薩摩の教えに学ぶ

いきなりですが『薩摩の教え』って聞いたことはございますか?

ビジネスの世界ではよく耳にする言葉です。

以下の五つが『薩摩の教え』です。これは薩摩藩三代藩主の島津義弘公の教えで、人としての価値を上から順に並べたものです。

一、何かに挑戦し、成功した者
二、何かに挑戦し、失敗した者
三、自ら挑戦しなかったが、挑戦した人の手助けをした者
四、何もしなかった者
五、何もせずに批判だけしている者

実は上記五つの下にさらに一つあるようです。

六、批判をし、人の足を引っ張る者

六については価値がないどころか、むしろマイナスの存在と言えます。

さて、みなさんはどのポジションに当てはまりますでしょうか?

やはり上位三つには属したいですね。

この教えをみますと、すべて『挑戦』がテーマになっていることがわかります。『何かに挑戦し、失敗した者』が上位2番目の評価になっている点が考えさせられるポイントです。個人的には上位2つは同格と捉えています。

現代社会ってまだまだ失敗が許されないといった土壌じゃないですか。
子育てに置き換えてみてもその傾向は根強くあります。親は子に失敗してほしくない、辛い思いをさせたくないという想いから、子が挑戦を諦めていないにもかかわらず、先回りしてやめさせようとする。わが子を想う親心なんでしょうけどね。こういった親をドリームキラーと呼ぶそうです。子の夢をぶっ潰すという意味でね。

三より二を評価するということは、『挑戦してもいいんだ!失敗してもまた挑戦すればいいんだ!』と思わせる環境を用意してあげないといけません。

『失敗したらまた何言われるかわからんし・・・・』と戦々恐々とする環境の中では絶対に挑戦は生れません。

挑戦できる環境を与えてあげた上で、評価してあげて欲しいですね。

今日は薩摩の教えと子育てを交えた話になってしまいました。

子育てで言えばもうひとつ。

今まさに夏の高校野球真っ盛り。三年生にとっては最後の夏!

“最後の夏”が球児にとってどれだけ大きなイベントか。

我が子も2年前まで高校球児でしたから、夏が来るといまだにドキドキしますし、球児の親の気持ちが痛いほどわかります。

なので最後に、球児の親御さんにエールを送りたい。

『間違いなくお子さんは薩摩の教えの頂点ですよ』と。

球児に限らず、何か真剣に物事に取り組んでいるお子様にも同じエールを送りたい。

結果はどうであれ、厳しい練習に耐え、学業と両立しながらこれまでやり切ってきたことは十分に誇っていいと思う。逃げることなく挑戦し、継続できたこと、それ自体が成功です。

“挑戦”と“継続”で得られた財産は社会に出ても、今後必ず自分の支えになりますから。

頑張れ高校球児!