株式会社KIZUKI

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2025.6.29

言ってることとやってること

KIZUKIは7月が決算月。

よく言う決算の追い込みってやつです。と言いながらも残り1ヶ月で追い込みなど現実的に出来るものではありませんから、いろいろな確認作業の追い込みといったところです。

決算を前にしますとね、だいたいどの経営者も考えてしまう『決算対策』。利益が出てる会社ですと、どうやって経費をつくって利益を圧縮しようかとあれこれ考えるわけです。少しでも支払う税金を抑えたいと思うのは当然ですから気持ちはよーーーくわかります。

でもここで考えを整理しないといけない。

私は常々、『会社を大きくしようなんて考えは1ミリもない。だけども、体幹の強い会社に成長させていきたい』と口にしています。
じゃあ、ここで言う“体幹が強い”って何よ?ってことですが、ズバリどんなアンジュレーションがある場所でもバランス崩さず立っていられる強さのことです。急な坂道、下り坂、デコボコ道、どんな起伏がある場所でも体をバランスよく保つためには体幹の強さがないといけない。スポーツをやってきた方なら、この表現はよく理解いただけると思います。
この体幹の強さを冒頭の決算に置き換えると、体幹の強さは決算書上の『純資産額』の大きさだと私は思うんです。大きければ大きいほど体幹が強い会社だという事。

んでもって、この『純資産』を増やす方法は大きく2つしかない。

①増資すること

②利益を出してしっかり納税すること

増資は度々できるものではない。となれば利益を出し、しっかり法人税を納める他ないわけです。決算対策、しいては税金対策などは、私が目指す体幹を強くすることとは真逆の考え方になってしまいます。
利益を圧縮するということは一気に経費をつくらなきゃいけない。つまり一気にキャッシュを使うということです。税金対策はやればやるほど手元資金がどんどんキャッシュアウトしていくということを忘れてはいけない。納める税金を減らすために手元資金が枯渇するなんてことはまさに本末転倒。そんな事なら手元資金を次の成長分野に投資した方が経営的には超効率的。
利益を出し、納税した残りが純資産に積み上がっていくわけですから、税金対策というのは、やり続ければ一向に体幹が強くなっていかないし、キャッシュは目減りするし、私にとってはダブルパンチで、愚策としか言いようがありません。

『体幹の強さ』と『決算対策』は相反するものでありますから、決算対策などの甘い誘惑に負けず今期もしっかり納税させていただきます😊

今日のブログは経営者に対しては釈迦に説法になってしまいスミマセン。

私が税金対策、税金対策なんて口にしてたらそれこそ言ってることとやってることが違うやないかとなってしまいますのでね。

信念は貫きます。

それでは。