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2024.12.24
悲観的に万全準備
早いものであと一週間ちょっとで今年が終わります。
年末を迎え、いろいろ考えを整理する時間をゆっくりとっています。
来年はどんな一年になるのでしょうか。
さて、聖なる夜を前にして悲観的で絶望的なお話をします。
みなさん、今景気は良いと感じていますか?賃金は上がっていますか?もし上がったとしても手取りは増えていますか?
なかなか、YESと答えれる方は少ないのではないでしょうか。
先のニュースで、日産とホンダが経営統合に向けた協議を開始したと発表がありました。
年明けから三菱自動車も合流して、3社連合にむけた協議が行われるとのこと。台湾の鴻海による買収の可能性もありますが、いずれにしても、日本を支えてくれた基幹産業である自動車産業でこれから大きな変革が起きようとしています。日本を先進国へと引っ張り上げてくれた“日本のモノづくり”が大きな資本に飲み込まれていくのは寂しい感じがします。
もう一つ、注目すべきは、日本に大きな影響をもたらすであろう、アメリカ次期大統領トランプさんの政策です。この政策次第では、景気後退に拍車がかかるだろうし、場合によっては好転するかもしれない。トランプさんは間違いなく来年のキーマンです。
来年はすべての経営者にとって受難な年になりそうです。会社員の方も同じです。大きい会社だから安心、今は大丈夫だからこれからも安心なんてことは2万パーセントありません。人口減少も加速度を増し、あらゆるマーケットが急激に縮小しています。これは日々の活動の中でダイレクトに感じているところです。
また、AIの普及で、今後無くなっていく業種もかなり出てくるので、私たちは常に世の中の変化に即応していかなくてはいけません。経営者として、極端な話、業種を変えていくことも念頭に置いたフレキシブルな経営が求められますね。それくらいの変化がこれから起こり得ます。いや、必ず起こります。
景気後退のなかでインフレもさらに加速します。もう完全にスタグフレーションと言える状況です。そんな状況下でも政府は再来年から法人税、その翌年からは所得税を上げようとしていますから最早正気の沙汰ではありません。
まだまだこんなものじゃないくらい絶望的な外部環境が揃っています。
はい、悲観的で絶望的なお話はこの辺できりにして、
じゃあ、どうしていくかって話が大事でありまして。
何もしなかったら自然に淘汰されていくだけで、それこそが最大のリスクであります。リスクと分かっていながら何もアクションを起こさず、見て見ぬふりして悪い結果を外部環境のせいにすることだけはあってはいけませんね。今ある現状をスパッと切り捨て、新たな事にチャレンジしていく心構えが必要なんじゃないかなって思います。起業し、自分が得意としている道を突き進むのが一番のリスク回避かもしれませんね。
おかげさまで、KIZUKIは景気後退と反比例するように毎期増収増益で順調に成長させてもらっておりますが、不透明感が強まる来年は市場の動向をみながら少し踊り場を設けようと考えているところです。誤解を恐れずに言うと、増収増益は決して優先事項ではなく、意図的な減収を許容するという意味です。(一人株主だから言えることなんですけどね)
体を大きくしていくことだけが成長ではありません。足腰を鍛え、フットワークを磨き、体幹を強くしていくことも立派な成長だと思っています。
売り上げ規模は増やさない、意図して減らす。ただ絶対に成長の足は止めませんってことです。
私は、元来楽観的な見通しが持てない性分で、どちらかというと悲観的に見通して計画を立てるタイプです。でもそれが私のスタンダードですから実は毎年こんな感じなんです。
“悲観的に計画し、楽観的に実行する”
京セラの稲盛さんが仰っていた言葉です。身に沁みます。
最悪の事態を想定して最大限の準備を行うが、いざ本番という際には「大丈夫、うまくいくさ」と成功を信じて行動するのが良いという意味で言われたそうです。
こんな年の瀬に絶望的な話をしてしまい恐縮ですが、悲観的に計画を立てることは別に悪いことではなく、最大限の準備に必要なマインドだということを偉大な経営者が教えてくれております。ただし、そこからが大事で、やると決めた以上は、あとは大胆かつ楽観的にやる!とにかくやる!そうすれば結果はおのずとついてくるということ。
楽しくやる仕事は良い結果を生みますしね。結果は全て自己責任。外部環境に責任はない。
絶望的な中でも、私にはぼんやりとですが希望の光が見えています。
さあ、みなさん、来年を悲観しまくって、楽観的にやってやってやりまくりましょう♪
それでは皆さん、素敵な夜🎄をお過ごしください。