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2024.12.1
記録より記憶
私たちの地域の不動産業界で「レジェンド」と言われていた方がいます。
すでにお亡くなりになられていて、私は直接お会いしたことはありませんが、レジェンドの英雄的な行為は今でも私たちの業界の語り草になっています。
語り継がれている伝説とは。
買った不動産がなかなか売れなくて困った・・・
借入の返済期日が迫ってきて、この日までに塩漬けの不動産を換金化しないといけない・・・
困った不動産業者はレジェンドに相談します。
懐の深いレジェンドは、その不良債権化した不動産を二つ返事で買い受けます。
すると、長年売れなかった不動産が秒で売れていく。
それが1件や2件ではない。
度重なるうちに、噂が噂を呼び、気付けば「困ったときは〇〇不動産に持っていけばいい」、「あの人が持つと不思議と直ぐ売れる」とまで言われるような、いわば不動産業者の駆け込み寺的な存在に。
器の大きさに敬服いたします。
その凄みの正体っていったい何なんだろう?
私が思うに、懐の深さはもちろんのこと、一瞬にして「風向き」を変えられる力があったんだと思います。それとも、鬼のようなプロデュース力をお持ちだったかもしれない。
いずれにしても稀有な存在であったことには変わりありません。
どの業界にも不思議な力を持った方がいますね。あのリーダーが行く営業所は途端に売り上げ爆上がりするとか、あの監督が指揮をとり始めたら途端に万年下位チームが優勝争いするみたいなケースがあると思いますが、それもやはり「空気の流れ」を劇的に変えられる人なんですね。
カッコイイですよね。優勝請負人みたいな肩書。
そのレジェンドの話を受けて、私も思うわけです。
業績などの「記録」も当然大事なんだけど、そんなことよりも皆様へのお役立ちで皆様の「記憶」に残るような仕事をしていきたいなと。派手さはなくても“いぶし銀”な存在でありたい。
そういえば、最近立て続けに嬉しい言葉を頂く機会がありまして。
『前野さんが買うと決めた物件やったら、そりゃ直ぐ売れるわ』
『KIZUKIさんが販売される物件は、一般に出回らず水面下で決まっていくから、いつも売れた後に気づく。早く情報を頂くことは出来ませんか?』
この言葉は私にとっては嬉しい言葉なんです。
私の“目利き力”を評価して言って下さったんだとしたらなお嬉しい。プロデュース力を評価してくださったならこれまた嬉しい( ´艸`)
未公開の物件に価値があることを皆さん知っていますから、未公開情報を求めてご来店いただくお客様が本当に増えました。ハウスメーカーの営業さんや、同じ不動産業者さんもよくご来店されます。
でも、情報はある時はあるが、ない時は何もない。来ないと手に入らないし、来ていただいても売り切れてる場合も多々あり。近頃は街の鮮魚屋さんみたいになってきました💦
まあ、そんな感じでこれからも“鮮度抜群、とれたて市場”みたいな不動産屋でいこうと思ってます。