株式会社KIZUKI

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2024.6.24

買取物語

『竹取物語』でも『綱取物語』でもありません。今日は『買取物語』のお話。

買取物語?聞いたことない言葉だけど・・・。

当然です。私が今思い付きで作った言葉ですから(笑)

さて、本題。

KIZUKIは不動産を積極的に買取りさせていただいております。その中で私が感じている業界内のお話です。

不動産業者が不動産買取りするパターンは大きく分けて3つあると思っています。


①同業者、士業、金融機関、ブローカーから物件を紹介されて買取るケース

②お客様から直接買取りの相談を受けて買取るケース

③自分が良い物件だなと思ったら地権者様を調べて交渉に出向き買取りさせていただくケース

きっかけで言うと、①と②は受け身で、③は一方的な片想いですかね。

どのケースも信用・信頼がないと絶対に成り立たない取引なので、優劣をつけるものではありません。

業界全体でのそれぞれの割合は①と②を足して約9割、③が1割くらいではないでしょうか。

③の割合が極端に低いのは、③は成就するかどうかもわからない一方的な片想いだからです。可能性が少ないものにトライする時間が割けないというのが業界関係者の本音だと思います。

ちなみにKIZUKIはというと、①も②もありますが③に比重を置きます。これまでKIZUKIがリリースしてきた物件の大半が③のケースです。

『この物件いいなぁ、ここを住宅地にしたらきっと素敵な暮らしが実現できるだろうなぁ』と(一方的に)惚れ込んだ物件があったとしたら、地権者様宅に出向き、想いやビジョンをお伝えします。

しかし、残念ながら共感をいただけないケースがほとんどです。当たり前ですよね、こちらが一方的に想いを寄せているだけなんですから。それでも私の想いに共感してくださり買取りに至るケースが中にはあります。何ヶ月かの長い月日の中で、私という人間を理解していただき託していただくことがあるのです。

このように片想いから始まる買取りには、その物件ごとにドラマがあり物語が生まれます。だからこそ想いが成就した物件として、私は自社の物件に愛着が湧きますし、絶対的な自信が持てるのです。

『ここ買いませんか?』と言われて買取った物件と、『この場所をさらに磨き上げ素敵な住宅地にしたい!』と思ってアクションを起こして買取った物件では、思い入れの部分でやはり違いがあります。

身近な例えとしてこんな経験ありませんか?

スーパーで野菜を買うとき、同じ野菜でも一方にはポップに生産者様の笑顔の写真が貼ってあって、『農薬に頼ることなく手塩にかけて育ててきたので安心して食べて下さい!』と書かれています。一方の野菜には何も表示なし。金額は同じ。さあ、どっちを手に取りますか?

多少カタチが悪くたって生産者の顔が見えて、生産者の想いが伝わる方を買いますよね。大変な苦労があったんだなと思えますもんね。

私たちは生産者様の想いに共感するのだと思います。もっと言うと商品として世に出る前の『物語』に人は共感を寄せるのだと思います。

数百円の野菜でも生産者様の顔が見えることで、とたんに安心感が生まれます。にもかかわらず、5万倍から10万倍もするような買物である不動産では、あまり生産者(事業主)の想いが見えないような気がするのです。せっかくなら想い聞きたいですよね?

ちょうど今、私の一方的な片想いが成就した買取り物件が『KIZUKI TOWN全8区画』として動き出しております。当然ながら愛着があって、自信ももっておりますが、はたしてお客様にどう感じて頂けるでしょうか。。。。ドキドキワクワク

今日のブログは、買取りにもいろいろなパターンがあって、そこに至るまでの物語にも注目いただくと面白いんじゃないかなってお話でした。ですから、気になる業者売主の物件があったとしたら業者さんにこう聞いてみてください。
『なぜここを買おうと決めたのですか?』と。
ここで返ってくるコメントこそが一番のウリポイントであることが多いですよ。

それでは。